凄腕さんについて考えてみた。 暗器使いで偶に流星錘も使う。 隠し持つ武器は多種多様なのに走る速度は組頭にも劣らない。(一度追いかけっこ的なこともしていて 暇なんだと思ったことがある) 武器を扱うため以上の力もある。(腕相撲は一度も勝ててない) 顔も目つきは鋭いけど良い。 歳も若い。聞いた事は無いけどまだ二十代だと思う。 意外と優しいところもある。(うっかり忍たまに危ないとか注意するぐらいには) 背も高いし、当然体格も良い。 閨事も上手い。 となれば例え忍だろうと女性がほっとく訳が無い。 なのになんで自分なんか選んだんだろう。 敵同士の忍同士でうちの組頭に遊ばれるのに、しかも俺男だし。 まぁ、男は初めてじゃないみたいだけど今の世じゃ良くあることだし。 「お前、組敷かれといて考え事は無いだろ」 「あ、すみません」 そうして今日も逢いに来てくれている。 追記、かなりマメな人だ。 「さすがに萎えた」 「すみません」 「…謝るなよ」 すっと離れたかと思えば、備え付けの棚からお茶を入れてくれた。 そのままどかりと腰を下ろしたかと思うと、今度はじっと睨んできた。 あ、なんか不機嫌だ。 「怒ってます?」 「別に」 返事の早さが全てを物語っている。 こうゆう所は分かりやすい。 音を立てて飲む所とかなんだか幼い。 「お煎餅食べます?」 「食べる」 戸棚から出してちゃぶ台に置く。 無言で伸びる手がやけに綺麗で、忍らしくないなとか思ったしまった。 そういえば組頭も手は綺麗だ。 ふと自分の手を見てみる。 タコとか切り傷とかで全然綺麗じゃない。 まだ未熟な証拠だろうと思う。 「何してんだ?」 「いえ、凄腕さんは手が綺麗だと思って」 「血塗れなのにか?」 そう返されて驚いた。 この人でも気にするのだろうか。 「それでも綺麗ですよ」 生きるためだし、主のためだ。 「てゆうかそれは俺もですから」 忍だし。多分当たり前の事だ。 凄腕さんを見てみると、なんだか意外そうな顔をしていた。 「お前がそんな考え方してるとわな。ま、あの上司の下じゃあしょうがないか」 「どさくさに人の上司貶さないでくださいよ。フォロー出来ませんけど」 「しとけよそこは」 「くみがしらはとってもそんけいできるひとなんですよ」 「大根役者め」 もう寝るとか言って凄腕さんは布団に潜り込んでしまった。 一人ほっとかれて寂しいので隣に潜り込む。 あ、更に追記。本当に意外なことに凄腕さんは子供体温です。 (ちなみに考え事は凄腕さんの事ですよ) (ぶっ!!) (どうかしました?) (…やっぱヤらせろ)